寒いのは嫌だよ
寒い日に毛布一枚で寝てしまった
(画像出典∶We heart it)
実家には、
5人家族で私の部屋だけありませんでした。
邪魔になるからと母に言われ、布団も買ってはいけませんでした。
私は居間に座布団を並べて、
外出用のダウンやらカーディガンやら、
着れるものは着て、
冬場持ち歩いているひざ掛けを、
毛布のようにかけて寝ていました。
今朝起きたら、毛布一枚しか被っていなくて、
寒くて寒くて、
実家で泣きながら、
寝ようとしても寝れなくて、
母を呪っていたときのことを思い出しました。
なぜ反抗しなかったのか
(画像出典∶We heart it)
私は不幸な経験なら有り余るほどしていて、
そのほとんどは母の支配によるものでした。
たまに人に話すと、
「なぜ反抗しなかったのか?」
と、なぜか私が悪いかのように聞かれるのが苦痛でした。
なぜ反抗しなかったのか・・・?
「一人の容疑者に家族親戚のほとんどが洗脳され、殺し合った事件を覚えていますか?」
「誘拐された女子中学生が、何年も犯人宅から逃げ出さなかった事実をご存知ですか?」
「北朝鮮の人民は、なぜ国家転覆を企まず、独裁政権下で喘いでいるのですか?」
そういうことです。
私の任意は、
あるようでなく、
ないようであったのです。
みな、反旗を翻すことはできたのです。
でも、そうしなかったからといって、
苦しんでいない訳ではないのです。
勇気がないのでもなく、
ただ【反抗する】という発想が浮かばない状況は、
経験しなければわからないものなのでしょう。
だからもう、毛布一枚では寝たくない。
今日は夫と寝る約束をしました。 雨